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「ディフェンシブ型収益ポートフォリオ」を構築──銀行株・物流系REIT・社債ETFを中核に、ボラティリティわずか8%

2023年9月、世界的な金利高止まりと相場の不安定な動きが続く中、弘智投資顧問株式会社の代表取締役・チーフマーケットアドバイザーである佐藤弘一氏は、再びその市場感覚の鋭さと資産配分の実行力を証明しました。

インフレ率が落ち着きを見せながらも金利水準は高位を維持し、米国長期金利は上昇、日本銀行もYCC(イールドカーブ・コントロール)の柔軟化に向けた動きを見せるなど、政策環境に不確実性が増す中で、佐藤氏は「ディフェンシブ型収益ポートフォリオ」戦略を打ち出し、高成長よりも高確度・低ボラティリティを重視する構成にシフト。市場のシステミックリスクを見事に回避しました。

このポートフォリオは、日本の銀行株、物流関連REIT、そして高格付け社債ETFを中核に構成され、年率ボラティリティは8%未満に抑制しました。市場の資産価値が横ばいにとどまる中でも安定したキャッシュフロー収益を生み出し、日本の富裕層や機関投資家から高い評価を獲得しました。

2023年夏、植田総裁の下で日銀がYCC政策の柔軟化を示唆したことで、日本国債利回りが短期間で上昇しました。また、主要中央銀行が「高金利維持」のスタンスを強める中、資金コストの上昇が中長期資産配分の最重要課題となりました。

佐藤氏は当月の資産配分レポートでこう指摘しました。「2023年は構造的な資金価格の再構築が進む年です。キャッシュおよびキャッシュに準じる資産の重要性が再評価されています。投資の焦点はリターンの最大化から、本質的な安定性と元本保全へと移るべきです。」

この認識のもと、「ディフェンシブ型収益ポートフォリオ」が生まれました。

中核3資産構成:「低ボラティリティ+安定収益」を両立

1. 銀行株:金利差回復による安定したキャッシュカウ

三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)を中核に据え、海外ドル資金へのヘッジ力と低不良債権比率を評価しました。

「銀行セクターはもはや低ROEのディフェンシブセクターではなく、金利差復活と株主還元強化によって、新たな収益中核になりつつあります。」と佐藤氏は述べました。

銀行株は全体の35%を占め、ポートフォリオの防御的土台となっています。

2. 物流系REIT:アフターコロナで見直されたキャッシュフローマシン

日本の物流・港湾・空港関連REITは2023年に回復傾向を見せ、佐藤氏は日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)および倉庫・運輸型の私募REITに投資しました。

「賃貸契約は安定、賃料調整も現実的、消費の質的向上や越境EC拡大も追い風となり、インフレ耐性のある理想的な資産クラスです。」

REIT配当利回りは年率4.3〜5.0%、防御と収益の両立を実現しています。

3. 社債ETF:信用安定資産による再構築機会

佐藤氏はiシェアーズ 米国債20年超(2621)と東証上場の社債ミックス型ファンドを中心に、AA格以上の日本企業債へ分散投資をしました。

「YCC変更に伴い国債のボラティリティが高まる中、社債はむしろ安定の避難先です。」

社債ETFからは年利約3%の利息収入を確保しつつ、ETFを活用して流動性も保持できました。

このポートフォリオの真の強みは、単に「リスクを取らない」ことではなく、資産間の相関関係とキャッシュフローの緻密ななマネジメントにあります。

佐藤氏は月次レビューでこう語っています。「真の長期資産運用とは、一時的な価格変動に左右されることなく、サイクルを超えて資産の安定を保つことにあります。」

今後12~18ヶ月間、佐藤氏は中央銀行の政策変更や長期金利の動向を引き続き注視しながら、ポートフォリオの一部をグリーンエネルギー関連REITやグローバル債券ファンドへ拡張する方針も示しました。

「ディフェンシブとは守りに徹することではなく、不確実性に規律をもって向き合うことです。リターンはリスクを冒すことで得られるのではなく、構造的に設計された戦略から生まれるのです」とも強調しました。